馬と草原とメタルと
こんにちは。
モンゴル留学に行くまで、みんなのしらないモンゴルを発信するブログとして活動していきます。
わたしが紹介したいみんなの知らないモンゴル……それは、そう………モンゴリアンメタルの存在です。メタルといえば、あれですよ。バスドラムドカドカ、ギタージャカジャカ、ベースズコズコ、唸り声のようなデスボイス。メタルといってもたくさんジャンルはあります。正統派からデスコア、フォークメタルまでたくさん。
ちなみにわたしはかなりメタルが好きでして、某フィンランドのメタルバンドのおっかけをしています。その話はおいおいするとして…
各国の文化や特色をおおいに表現する民族性顕著なメタルのことを、”フォークメタル”といいます。わたしはこの畑の住人です。その国の言葉で歌ったり、その国特有の民族音楽のメロディーをはさんだり、民族音楽楽器を使用したりします。もちろんフォークメタルにもたくさんあって、海賊メタルとか、森メタルとか、農民メタルとか、笛メタルとか、そりゃあもうたくさんあります。これについてはまた記事を書きます。
その中で、モンゴリアンメタルってのがあるんです。
なんだそれ?と思うでしょう。まとめてみました。まず、
・民族楽器を使用(馬頭琴、ドンブラ、ヤトガなど)
・ホーミーを使った歌唱
・ホーミーでデスボイス
・モンゴル語で歌う
・馬が走っているような曲
※ホーミーというのはアルタイ山脈周辺の民族に伝わる喉歌でして、
まあ独特な音でして、一度聴いたら忘れることはできない音色です。みんなできるわけじゃないんだぞ!
こんなかんじ。
どうですか。おもしろいでしょう!わたしはモンゴリアンメタルがだーい好きなので、日本では知名度の低いモンゴリアンメタルを広めるプロモーターになりたいとおもいます!!モンゴリアンメタル大使と呼んでください!!
私のお気に入りの三つのバンドを紹介します。
①Tengger Cavalry
通称、天空騎兵隊。(わたしが勝手に呼んでいるだけです)デス寄りのヘヴィーメタルコアで、北京出身のバンド。バンドリーダーのNatureさんの祖先がモンゴル民族なんです。歌詞は英語がほとんどで、中国語もあります。タイトルにモンゴル語あり。旧メンバーは脱退し、今は新メンバー加入に伴いニューヨークで活動しています。まあ~~かっこいいサウンド!馬に乗りたくなる!特におすすめの一曲、Expedition。これがモンゴリアンメタルや!!
To a distant land my heart is bound.
Leading to the glory of the expedition
まさにExpedition!!たまんねえな。旅がしたくなっちまうぜ。ニューヨークでだけじゃなくて、モンゴルや日本にも来てほしいところですね。
②Nine Treasures
バンドロゴ、モンゴル縦文字が散らばってる(興奮)この時点でクール。最高だな。
わたしは九宝って呼んでいます。中国でもそう書かれるみたいですね、読み方はわかりません^^こちら、中国内モンゴル自治区ハイラル区出身のバンド。ハイラル区はおもに田舎と草原らしいです。行ったことありませんが、画像検索してみると幸せになります。(わたしは)
こんなに素敵なところで育ったら、情緒豊かになりそうですね。
バンドの特徴ですが、Nine TreasuresはTengger Cavalryと違って全部モンゴル語で歌ってくれます。まーたこれいい感じのモンゴル語なんですわ。ホーミーもあります。デスボイス、グロウルなどがないのでメタル好きじゃない人でもとっつきやすいキャッチーなメロディーが特徴的!最高~~~ん~~~~!
これはアップされたばかりの初めてのPV。ああ~~カメラアングルが最高なんじゃ~~^~
Nine Treasuresはかの有名な世界最大のメタルフェスティバル、Wacken Open Airにも今年出場予定!フェイスブックでコメントしまくってめちゃくちゃ応援してます。がんばってほしい!ウランバートルでもライブをやっているので、わたしがモンゴルにいる間にもう一度来てほしいなあ。FILLED WITH LOVE。
③Ego Fall
まーたいかついバンドロゴだな。かっくいい…
こちらもなんとNine Treasuresと同じく内モンゴル自治区ハイラル区出身!同郷にしてメタル道を志す…すばらしきかな。今回紹介する三つのバンドの中で一番メタルメタルしているのはこのバンドです。バンドメンバーのいかつさが半端じゃない。
メロディアスなサウンドと、ホーミー交じりの大地を唸らすいかついグロウル。モンゴル語で響かせてくれます。日本にも来てくれたことがあります。去年も本当はとあるバンドの前座で来日予定だったのですが、そのライブごとなくなってしまったので見ることが出来ませんでした…残念です。本国で反日フェスに参加していたという噂もありますが、日本が嫌いだなんて…きっと…そんなこと、ないと信じたいよ…!フィンランドの有名なメタルフェス、Tuska Open Airにも2014年に出ていたすごいバンド。メロディックデスメタル、インダストリアルメタル、メタルコア、スラッシュメタル…これらを感じさせるサウンド。ご堪能あれ!
三つのバンドをご紹介しましたが、全バンド中国出身!内モンゴル自治区のほうが、モンゴリアン・アイデンティティが強いんでしょうね。いろんな人とモンゴリアンメタルの話ができるくらい有名になってほしいですね~~~!
以上、えりつぃんでした。
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初めまして
初めまして。
テストも終わったのでブログ開設しました。いわゆる留学ブログです。
巷では留学ブログが溢れていますね。アメリカ、カナダ、韓国、オーストラリア…
いいっすね。カコイイ。
そんな中、私が行くのは少し違う国です。
モンゴル国です。
え?遊牧民とかいるんでしょ?建物あるの?ていうか学校あるの?遊牧するの?関取になるの?とかまあ、これはデフォルトですね。いやあ、あるよ!!このステレオタイプ、良くも悪くもありますよね。私もはじめはそういうイメージでした。雄大な草原、大地…
はいどん!!!!
これはモンゴルです。そ、草原は…!?
なりますよね、わかります。こんなの知らない!わたしのしってるモンゴルじゃない!心中お察しします。そんな人のために、ほんとうの「モンゴル国」をご紹介しましょう。
ちなみにこの写真は有名なスカイタワー(みたいな名前でした)というところで、上階にはラウンジもあります。
社会主義国だったモンゴルは民主化後、急成長を遂げていきます。経済は発展し、都市は開発され、首都ウランバートルに出稼ぎにやってくる人々。そりゃあ遊牧より定住して仕事したほうが資本主義的。今やウランバートルの人口はどかんと増えて140万人近く。モンゴルの人口の約半分はウランバートルにいることになる。
それって凄い…
車はたくさん走るし、冬はめっちゃ寒い(マイナス30度までいきます)ので、ウランバートルのゲル地区に住んでる人たちは石炭を燃やして暖をとる。それらの原因で大気汚染は進み、冬はとんでもなく臭く、もやがかかったように視界が悪く、喘息持ちの人は喘息が止まらないそうです。越冬できるかしら…
ちなみに、ウランバートルはモンゴル語でУлаанбаатарと書きます。読み方は、オラーンバータル。オラーンは赤、バータルは英雄。赤い英雄っすよ…!カコイイ!にじみ出る社会主義臭!もともとフレーという名前だったのですが、そこはおいおい語っていくとします。
モンゴル研究にたずさわる方々は、ウランバートルという表記はなんだか嫌らしくて、オラーンバータル、またはオラーンバートルと呼んでいます。わたしもそう呼ばねばならぬところですが、まあご愛嬌っすよねー!!
はい。ウランバートルを飛び出して車でぐんぐんいくと、まあそこにはわたしたちのイメージしていた草原!!
すげえ!Windowsのデスクトップかよ!
何もない大地、興奮する…これぞまさに、ですよ。
モンゴルは国土が広いです。東側はこういう草原が、西側は岩がゴツゴツした渓谷。南にはゴビ砂漠。北にはフブスグル湖。すぐシベリア。
中央アジアの自然が大好きな人にとってたまんないところですよね。
とまあ、簡単にこんなところです!モンゴルは知れば知るほどおもしろい国なので、これからたくさんデッドオアアライブ……、生と死の狭間を生きていきたい。
出国は8月後半。
それまで、わたしの徒然なるモンゴルトークをお楽しみくだされ。